街角で
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その人は90代だというが、とてもそういうお歳には見えない。いつもかくしゃ
くとして歩いておられる。ひょんなことから顔見知りになり、時に立ち話をす
るようになった。自分の戦争体験(特攻隊)を反芻しながら生きてきて、今の
政権が目論む壊憲にも強い危機感を持っている。
まだ十代だった。どこかに志願したいと思い、最初は陸軍を考えていたそうだ。
ところが、日中戦争(1937年開始)の経験を自慢する軍人たちが、学校で得意
げに戦果を語るのを聞いたこの人は、倒すべき≪敵≫の兵士が直接見える陸軍は
イヤだと思って、海軍を志願したのだそうだ。飛行機で当たれば生身の≪敵≫を
見ることはないだろうと。
今朝、この人は言った。そういう理由の選択をしたところで、見えない敵を殺
せば、結局はその人間の家族を苦しめることにもなる。どちらが良いかという
ような選択そのものが間違っていたかもしれん…。残り時間を考えると、何で
も先延ばしせずすぐやるようになる。だから、今の政権も早く何とかしたいの
だと。少し若い私も、その気持ちはよくわかる。
自衛隊を憲法に明記することの危険性を、専門の学者が語っていた。自衛隊は
事実上の軍隊として、憲法に書かれている国会・内閣・司法・地方公共団体に
並ぶ強大な権力を持つことになる。戦前の軍部独裁へ通じる可能性も出てくる
ということか。彼らは、私たちの生活を安定させ安心して生きてゆけるように
する方向とは、ことごとく真逆のことを進める。緊急事態宣言をしたいのは私
たちのほうだ。
「日本国民は(…)政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないよう
にすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確
定する。」憲法前文より。何度でも読もう。そしてこれには、特攻隊から生還
した先の人の痛切な自省の声も含まれていることを思い起こそう。
🍃今度はいよいよ水道の民営化だそうです。もう、異常です。
朝夕の冷え込みとともにまた膝が痛くなってきた〈あざみ〉より・・・
🍃t‐baさん、お久しぶりです。こういうコメントをいただくと元気出ます!
ありがとうございました。〈あざみ〉と励まし合いながら頑張ります❁
「緊急事態宣言をしたいのは私たちのほうだ。」同感