厳重抗議

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新聞労連は5日、首相官邸が官房長官記者会見での東京新聞記者の質問を「事

実誤認」と断定し、質問権を制限するような申し入れを官邸記者クラブに行っ

たとして、厳重に抗議するとの声明を発表した。(共同通信)

 

上の記事を読んで、最初に思ったのは「遅い!」ということ。この記者・望月

衣塑子さんが、記者会見で質問を始めると、すかさず進行役が「手短かにお願

いします」と割り込んで何度も妨害する光景は、ネット動画ではおなじみのも

のだ。

 

官房長官の応答がすさまじくヒドイのである。≪木で鼻を括る≫というより、望

月記者を馬鹿にし、最初からまともに返答する気がないことを表情、身振りで

あらわにし、ほとんど質問に答えることなくシャットダウンするという感じ。

 

元山仁士郎さんが沖縄でハンガーストライキをしていることをどう思うか?と

という質問の時には「その方に聞いて」と答えて、世を憂いている人たちのひ

んしゅくを買ったが、長官は馬耳東風。

 

あの記者会見とは、政府の意向を一方的に伝達する場でしかない。国民の立場

に立っての疑問を口にする記者は彼女以外にいないということが、長官の言語

道断の態度を増長させている。他の記者はなにをしているのかと、いつも歯が

ゆく感じていた。だから、「遅い!」と思ったのである。

 

今回は、望月記者の質問(辺野古の現場では赤土が広がっている。どう対処す

るのか?)に対して、官邸が「事実誤認」として「質問権を制限する」と記者

クラブに申し入れたからであって、これまでも望月記者の質問権を事実上制限

するような「目に余る行為」に対して、毅然と抗議するべきではなかっただろ

うか。何よりも彼女の質問内容が、官邸の欺瞞を直球で突くものであることに

留意すべきだ。今回の「事実誤認」などというたわごとは、明らかに「言いが

かり」でしかない。

 

望月記者は、東京新聞が背中を押してくれているとツイートしている。こうで

なくては。昨年、韓国映画『共犯者たち』が公開されたが、まさに今のメディ

アはこのタイトル通りの状態に陥っている。官房長官の記者会見は、官邸と記

者たちのなれ合いによって〈国民主権〉を劣化させている。主権者に事実・真

実を知らせる責任を放棄せず、奮起してほしい。

 

今朝の新聞のトップは「厚労省賃金マイナスを認める 野党『アベノミクス偽

装』」。この記事を書いている傍から聞こえてくるBGMは国会中継だが、厚労

相が野党から追及されている。これを正しく伝えてほしい。財務大臣の暴言と

いい、その他議員の席に座るべきではない人間たち(トップをはじめとして)

による政権は、一刻も早く退場させたい。

 

🍃t‐baさん、ありがとうございます! 国会前へ行ってらっしゃるのですね?

行けない自分がもどかしいですが、言葉の力を信じて書いています。

今は記者さんたちもガンバリどころ。彼らが伝える正しい情報をもとに、私

たち〈民〉は、状況を変えるべくあきらめずに進むことができます。「共に!」

ですね。

 

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      コメント一覧

      戦前に制度化された記者クラブ制度の悪しき伝統は、政治権力と密着し、自主規制を暗黙のルールとして取材報道してきたことであり、いまや「知る権利を奪う」共犯者、加害者と化しているといっても過言ではないでしょう。
      たしかに、新聞労連の厳重抗議は「遅い」とおもいますが、まだこのように正面切って立ち向かうジャーナリストたちがいて、かれらの後ろにはあるべき姿をもとめている人々がどこかに必ずいるとおもっています。
      3日の国会前にはそうした人々がいたし、久しぶりに大手新聞記者も取材に来ていました。

      • t-baさん
      • 2019/02/06 3:51 PM
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